
全国的にもそば処として知られる山形。香り、コシ、喉越しにこだわりを持つ「そば店」が軒を連ね、地元の製麺所さんも独自の山形そばを製造・販売。気軽に本格的な味を楽しめます。山形ならではの田舎そばはもちろん、変わり種のそばや庄内名物麦切りなどもおすすめ。やまがたが生んだ自慢の逸品をぜひお試しください。


板そばとは、長方形の浅い箱に2~3人前を盛り付けたそばで、山形では定番となっている食べ方。その昔、山形県の村山地方で農作業後や集会の後などにそばを振る舞う風習があったことが由来とされています。もりそば、ざるそばなどもありますが、山形ならではといえばやっぱり板そばが代表格として広く親しまれています。


そばは栄養価が高く、なかでもルチンは血圧を下げ、血液をサラサラにするとされ、生活習慣病予防効果が期待されています。また、疲労回復ビタミンのビタミンB1や、皮膚や粘膜を健康にし肌を健やかに保つビタミンB2なども豊富で、しかも低カロリー。栄養が溶け込んだそば湯までしっかり飲んで、健康に美容にと、毎日取り入れたい食品です。




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そば本来の味を楽しむなら 「挽きぐるみ」と呼ばれる、殻のついた実をまるごと挽いたそば粉で打つ、色が濃くて太いそばの総称です。コシも香りも強く出るため、食べ応えは抜群。噛めば噛むほど広がる風味を、存分に楽しむことができます。 |
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ふんわり甘く、さわやかな喉越し そばの実の芯に近い部分だけを挽き、高純度のでんぷん質である「さらしな粉」で打ったそば。絹よりも「さらに白い」という意味からその名になったと言われています。つるっとした舌触りと、しゃきっとした歯ごたえが特徴です。 |
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鶏肉のだしが効いた食欲そそるそば 河北町谷地が発祥の肉そば。コリコリとした鶏肉の食感とツルツルの麺、地鶏のコクたっぷりのスープとの相性が絶妙な味わいを生み出します。地元では冷たい肉そばが一般的で、冬でも食べられるほど。 |
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これぞ山形の地元食! 清涼な水と空気に恵まれた山形は山菜の宝庫。その山菜やきのこをたっぷり使うのが山菜そばです。春は新鮮なわらびやコゴミなど、秋はさまざまな種類の地物きのこ。山形の自然をまるごと味わえるそばです。 |
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冷やして美味!夏の名物 そばの実を茹で冷水にさらし、だし汁をかけて食べる酒田地方の郷土料理。もとは関西の寺院などで食べられていた精進料理で、明治初期に酒田に伝わったとのこと。プチプチという食感とさらりとした喉越しが美味しい夏の一品です。 |
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うどんでも冷麦でもない、絶妙な食感 山形県の日本海側、庄内地方で古くから親しまれてきたご当地麺です。うどんよりも細く冷麦より太い麺は、シルクのような舌触りともちもちした歯ごたえが魅力。一度は体験してほしい、クセになる美味しさです。 |


そばはどうやって食べるとおいしいの?
茹でたてのそばをシンプルに味わうのはもちろん、つけ合せや薬味でそばの美味しさが一層引き立ちます。定番の季節の天ぷらのつけ合せのほか、げそ天で食べるのもおすすめ。薬味はネギやワサビのほか、大根おろしも美味しい。あったかいかけそばに山菜をかけた山菜そば、大根おろしとなめこをかけたなめこおろしそばなど、いろんな食べ方が楽しめます。


変わり種の麺はどんなものがあるの?
淡い紅色が見た目にも鮮やかな、最上紅花を練り込んだ麺や、山形名物のこんにゃくとそばを合わせたツルツルとした食感のこんにゃくそば、なめらかな舌触りが美味しい、やまいもを練り合わせたそばなど、一度は試してみたい変わり種の麺類があります。
